常時SSL化の大きなメリット!最終的には標準化?

HTTPS

HTTP

SSLとは、Secure Socket Layer(セキュア・ソケット・レイヤー)の略
インターネット上での送受信で、情報を暗号化するプロトコル

情報をやり取りする場合に、情報データを暗号化し、
第三者からのデータ採取等から、その情報を守るための通信技術になります。



インターネット上では、簡単に情報が採取され、
インターネット犯罪に巻き込まれしまう場合もあります。


重要な情報である
(個人情報・ 各種パスワード・クレジットカード情報)など、


機密性が高い、情報をやり取りする場合は特に、SSLを利用して、
重要な情報の漏れを防ぎ、安全にデータ通信を行う必要がある!




常時SSL化とはなに?

常時SSL化とは、全てのページを暗号化(SSL/TLS)することを指します
「ログイン情報や決済情報」の特定のページだけでなく、

全てのページを「SSL化」にすることで、
不正アクセス(盗聴・改ざん・なりすまし)から、Webサイトを守ることになる




常時SSL化のメリットは?

安全な通信で危険を排除

暗号化(SSL/TLS)することでセキュリティの強化!
不正アクセス等(盗聴・改ざん・なりすまし)等から、Webサイトを守る

データを暗号化することで、Cookieを含めたすべての情報を守る
ログイン情報や決済情報の、通信内容を盗み取られる危険を避ける
データを意図しない状態に改ざんされてしまうことからも守る



ユーザーに信頼性を与える!

「https://xxxxx.jp」の様に、「s」が付いて
HTTPS化とされるので、

「保護された通信」と、表示があることで、本物であるとことを強調され
一目で安全とわかるので、「なりすまし」等の区別が明確になる

Webサイトを閲覧される方にとっても、安心感を与えることが大きいと言える!




SEO的にもメリット

Google 公式blog からのアナウンス
2014年8月に、「HTTPS をランキング シグナルに使用する」と発表された

要するに、「常時SSL化」にすることで、
検索結果(ランキング)の、アルゴリズムで評価(優遇)すると言う事になる

但し、現状は、SEO的には小さなもので、特に重要度が高い訳では無い



リファラ情報が取得しやすくなる

アクセス解析で、どのサイトから自分のサイトに訪れたか?
知ることは、非常に重要な部分だと言われていますが

HTTPの場合だと、「https」サイトから訪問されると、
ノーリファラー(no referrer)としてカウントされ、参照元が分からない

HTTPSだと、「http・https」から訪問しても、リファラーを受け取れる

訪問元訪問先(自社サイト)リファラ情報の送信有無
HTTPS ⇒HTTPS
HTTPS ⇒HTTP×
HTTP  ⇒HTTPS
HTTP  ⇒HTTP




常時SSL化のデメリット

導入コスト

無料のSSL証明書が利用できたり、低額で利用できるものなど、
従来に比べても、選択肢も増えて、導入コストを抑えられる傾向ではあるが

とは言え、種類によっては、年間数千円から何万円と費用が掛かり、
また、複数のドメインをお持ちの場合は、その分も経費がかさむ



HTTPS非対応のツール・広告がある

HTTPSに非対応の「ツール、広告、ASPコード」等が、まだまだ目立つ
SLL対応されていないネットワークがあることで、常時SSLが難しい!

非対応のコードを使って、HTTP と HTTPS のコンテンツが混在していると
ユーザーから不信感を与えるし、また、ブロックされる可能性もある



混在コンテンツ (Mixed Content)

「HTTP と HTTPS」 の混合コンテンツの問題
修正点を見つけ出して修正することが非常に重要になるのだが

大規模サイトの場合は、見つけ出すのが難しく時間もかかる!

Firefox は 能動的な混在コンテンツ をデフォルトでブロックします。この機能は Internet Explorer(バージョン 9 以降)と Chrome でも採用されています。




ソーシャル系のカウントがリセット

ソーシャル系のカウントも、リセットされる!
SNS「はてな、Facebook、Twitter、Google+」等

「https」に切り替えると、カウントが「0」からスタート





SSL証明書が大幅に低コスト

「SNI SSL」の普及もたすけて、SSL証明書を発行する価格が大幅に変わり
SNI SSL 対応であれば、IPアドレスが不要となり、低コストでSSLを発行できる!

要するに、高額な「IPアドレスベース」で発行しなくても
格安な「SNI SSL ベース」で、証明書を発行できる・・・・・・SNI SSLとは

SNI SSL ベースの「Let's Encrypt」を取り扱っている
レンタルサーバーでは、独自SSLを無償で利用できることも可能となる




近い将来は常時SSL化が標準化?

2014年頃から、常時SSL化を勧める動きも高まってきてますが
Google Chrome でも、動きがあるようだ!

2017年1月にリリースした「Google Chrome v56.0」からは、
安全性表示の内容が変更された・・・・(Google security blog

SSL化されてない「パスワード・クレジット情報」などを入力するページでは、

「保護されていません」と、安全でないことをラベルで強調される

保護されていません
文字が表示されることで、一目で安全性が認識できる

今後も引き続き、「HTTP警告」を拡張させていき、
最終的には、HTTPで接続されている全てのページは、

保護されていません」と、警告を表示する計画のようだ!
保護されていません